[816-3] しょうがないっすね〜 ただの通りすがりじゃありませぬよ 2005/10/23(日)12:04 修正済み
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「まだ精進が足りんな」 辺境の森の奥深く、ひそかにサラマンダーを操る少年がいた。 彼の名はカルノ。
「なんでだよ〜!こんなに自由自在に操っているのに!」 「サラマンダーごとき我が一族なら誰でも操ることができるわい」 「難しいなー!」 「カルノ、今こそ我が一族の運命を受け入れる覚悟をもて・・・・・・」 「・・・・・・?」
ドラゴンサマナー。 太古よりドラゴンを自在に操る一族。 一族の血と門外不出の秘術によって完成する。 それを継承する資格があるのは世界でただ一人、カルノだった。
ドラゴンサマナーの操るドラゴンは、歴史上の幾つかの大戦で最後の切り札として使用されていた。 空を埋め尽くすドラゴンの大群の攻撃は戦局を左右し、あるいは一気に集結させた。 よってドラゴンサマナーの運命は、常に自軍に抱き込もうとする時の権力者に翻弄され続けてきた。 ドラゴンサマナーの一族もまた、次第に自分たちが歴史に干渉してしまうことを恐れ、徐々に表舞台から姿を消していった・・・・・・。
「俺の運命?」 「そうじゃ。もし・・・・・・もし野望を持ったドラゴンサマナーが再びドラゴンの大群を率いてこの世界を襲ったらどうする?」 「もしって・・・・・・ドラゴンサマナーは俺とじいちゃんだけだろ?」 「わしは既に力が衰えはじめている。お前に託すしかないのじゃ」 「いおじいちゃん・・・・・・ほかにもいるのか?俺たちのほかにも・・・・・・!?」 「行けカルノ!魔法学校で修練し、伝説の鉄(くろがね)のドラゴンを呼び覚ます力を得るのじゃ。全てのドラゴンの頂点に立ち、屈服させる鉄のドラゴンを!」
カルノの運命が動き出す・・・・・・。
「やってみるよ!おじいちゃんとの約束を守るために。父さん、母さん見ててください。鉄のドラゴンは僕が呼び覚ましてみせます、アヴァロンの力を手に入れて!」
鉄のドラゴンは「鉄の竜」のことでしょうね。 2.0verが始まったときから既に「鉄の竜」は作られていたことが分かります。 |
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